top of page
執筆者の写真岩男海誠|スノーマンフィルム

全画素読み出し?ピクセルビニング?それって何?【備忘録】

Mavic 2 Proやα7IIIなど、アマチュアからプロに到るまで、幅広いユーザーが動画制作に親しみ、楽しんでいる現在。


「4K全画素読み出し!」

「画素加算のない綺麗な映像!」

「Super35mmモード!」


いやいや…“はっ?”って感じの人多いのでは?


「なんとなく分からないまま使っている…」

「趣味程度なので関係ないですぅ…」

「そんな機能あった(*´Д`*)?」


そんなあなたも是非読んでみて!

難しお話をなるべく回避しながら、何となく肌感覚でご理解いただけるようにまとめて、お話をさせていただきます!


※本来であれば、全く知らない人に向けてセンサーについて解説をしたのちに説明をしなければいけないのですが、それはまた今度お話をさせていただきます!


はじめに

 

よく「〇〇〇〇万画素!」なんていう“めっちゃ綺麗に撮れるのよ!”

みたいな謳い文句がありますがアレが関係してきます。


カメラのセンサーには、この〇〇〇〇万画素がメチャクチャ細かく整列しながら詰まっているんですね。


しかし考えても見てください!

みなさんがBlu-rayやYouTubeで見ている解像度はフルHDのものが大半です。


フルHDって1920×1080なんです。

1920×1080=2,073,600pixe…約207万画素。


しかしみなさんが使っている一眼レフやミラーレス一眼のセンサーには…

5760×3840=22,118,400pixel…約2,211万画素くらいの力が備わっています。


そもそも4Kだって…

テレビ用のUHDで、3840×2160。

デジタルシネマで、4096×2160。

です。


これって…全部使えてなくないですか?


この数多く詰まっている1画素1画素を、どんな風に使ってカメラがカメラの中で動画を作っているのか…というお話が、いまから解説していくお話です。


難しいですよね…



全画素読み出し

 

「私の一つ一つの画素全てをくれてやろう…」

そのまんまですね。


一応、現状ではこの方式が一番理想とされているそうです。


カメラの中で動画を作る(撮影・生成)する際に、4Kなら4K動画に必要な範囲を選定。

その範囲内の画素をセンサーから全て読み出す方式です。


ソニーさんから画像をお借りするとこんな感じ

しかし、この範囲には必要以上の画素が詰まっています。

その画素を全部読みだしてどう処理するのか…そう縮小処理するのです。

イメージとしては「キュッ!」と収めるのです。

=======================================

お母さんが息子にご飯いっぱい食べて欲しい…

そんな想いからお弁当箱の推奨グラム数をオーバーしてもお米入れちゃうみたいな…

そんな感じ。

※僕より詳しく理解している人へ…本当にこんな説明ですみません。

=======================================

結果メリットとしては、モアレやジャギーなどが少なくなります。

※モアレやジャギーは、カメラのセンサーから画素を読み出す際、色々処理して補完したりすると、余計起こりやすくなるので、全画素読み出しくらい素直に読み出してくれた方が、発生のリスクを抑えられます。


身近なお友達だとα7sIIやα7IIIなどですね!



ピクセルビニング

 

「ある時は“画素混合”。またある時は“画素加算”。その名は…」

いや、君の名は。ピクセルビニング!


厳密には違いがあるらしいのですが、

とりあえず…

「んー画素が多いから、4画素1組(仮想的に1画素を4画素混ぜて作り上げる)ね!」

みたいな処理がこちらの方式。


データ容量は軽くなるが、解像感も失われてしまうのが難点。

========================================

Aさんは炊き込みご飯を2合分作りました。

昨夜残った白ご飯2合分を冷蔵庫の中で見つけてしまったAさん。

Aさんは家族にバレないように、炊飯器の中にある炊き込みご飯2合に、昨夜の残りである白ご飯2合を足して合計4合の“白ご飯いり炊き込みご飯”を作り家族に提供しました。

さて、家族は白ご飯を見分けることができるでしょうか?

========================================

ダメよ?こんな理解の仕方してはダメ。


メリットには4画素を1画素としてまとめるので、単純計算で感度4倍!

でも加算してるのでノイズも4倍!

ノイズ分を間引いて結局2倍程度の感度UP!明るさUP!



ドット・バイ・ドット

 

「あっ…一応必要最低限は…あの…必要最低限は…」

特に特別なことはせず、必要な範囲から必要な分だけ読み出す方式です。


処理が早いことがメリットらしいのですが、撮影する画角が狭くなってしまいます(クロップされる)。

EOS 5D Mark IVなどがこれ。

=================================

栄養管理士さんに相談し、計算式に当てはめて息子のご飯の量を調整している太郎くんのお母さん。

しかし、お弁当箱は計算式から導き出されたご飯の量に見合わず少し大きめ。




結局何がいいの?

 

全画素読み出しがいいです。

それ以外は解像感が失われたり、モアレやシャギーが発生しやすくなります。

でも、それは各社色々あるから仕方ないのです!


ただ、ハイスピード撮影時はドット・バイ・ドットや画素加算での収録になってしまうことが多いです。

これはセンサーが読み出せる速度は決まっていて、ハイスピード撮影時、フレームレートを落とす以外で読み出す速度を速くするにはデータ容量を抑えなければいけません。


その方法として、ドット・バイ・ドットや画素加算という方法を取るのです。


いかがでしたか?

なんとなく…肌感覚で理解していただければ幸いです!

閲覧数:15,681回0件のコメント

Comentários


bottom of page