◇そもそも4:2:2 とは何を表してるの?
>「カラーサンプリング方式」を表しています。
RGBって聞いた事はありますか?
そう、光の三原色ですね!
◆赤=R
◆緑=G
◆青=B
ですが、映像(TVやBlu-ray等)では、YCbCrという方式が用いられてします。
◆輝度=Y
◆色差=Cb(青系統)
◆色差=Cr(赤系統)
YCbCr 4:2:2などと記載します。
※厳密にはもう少しありますが、一旦分かりやすく説明させて頂くために割愛します。
人は色の変化より明るさの変化に敏感だそうで、色差を減らしても不自然だと感じにくいそうです。
(理由は謎ですが、脳が保管してくれているのでしょうか?目が敏感という声が多い気はするのですが…)
その人の特性を生かして、Cb(青系統)・Cr(赤系統)の成分を間引き。
人の目には極力不自然に見えないようにしながらデータ量を節約することが出来るということです。
主に用いられているカラーサンプリング方式は以下の通りです。
①4:4:4
→こちらは各成分を間引いていません。全部入りです。
分かりにくい例:通常のラーメン(チャーシュー4枚:脂身もあっていい感じ。のり4枚:あじ付きのり正方形) ¥800
(RAWファイルなどは4:4:4です。)
②4:2:2
→色差(青系統と赤系統)の水平方向のデータ量半分間引いています。
分かりにくい例:通常のラーメン(チャーシュー2枚:脂身もあっていい感じ。のり2枚:あじ付きのり正方形)¥700
(今回のGH5やBlackmagicのProresHQ,Prores422など、最近では増えてきましたが、それでも少ないです。業務用カメラではこのフォーマットがスタンダードですね。)
③4:2:0
→色差(青系統と赤系統)の水平・垂直方向のデータ量を半分まで間引いています。
イメージが掴みにくいと思いますが、テレビやBlu-ray、DVDなどはこのカラーサンプリングです。
映像を見るだけであれば十分綺麗です。問題なく視聴できるレベルです。
ただし、こだわった映像編集を行うのであれば、やはり①や②が好ましいでしょう。
(Canon EOSシリーズや、その他一眼レフカメラの動画収録や)
分かりにくい例:通常のラーメン(チャーシュー2枚:脂身なし固め。のり2枚:あじ無しのり長方形)¥600
Q◆結局何が変わって何に影響してくるの?
昔ファミコンやゲームボーイなどで見たドット絵を覚えていますか?四角い点の集合体でキャラクターが描かれたアレです。
写真も映像も同じように、拡大すればドットです。
4:4:4ではドット数が多く(キメが細かく)映像が綺麗です。
しかし4:2:0になるとドット数が少なく(キメが荒く)映像が荒くなってきます。
ただし前述させて頂きましたが、テレビやBlu-rayは4:2:0です。
(映像を電波に乗せてお茶の間に届けている時やBlu-rayに書き込む際に、たとえ元の映像が4:4:4であっても4:2:0へと変換されてしまいます)
例えばクロマキー撮影では、エッジ(輪郭・体の線や髪の毛など)の部分が滑らかに切り抜く事が可能です。
※編集でグリーンやブルーの背景だけ切り取りやすくなるという事はもちろんですが、4:2:0ではグリーンやブルーの背景と人物の境目がブラー(ぼやけているようなイメージ)がかっているのに対して、4:4:4ではしっかりと分かれていますので、切り取った後の人物がより綺麗だという事です。
グレーディングでは、繊細なカラー表現が可能となり、より忠実な描写や表現の幅を得る事が出来ます。
基本的にはこういった具合です。
いかがでしたでしょうか?
もう少し具体例や図で表記していければよかったのですが、そうなってくるとGH5の良さを語るより先に、映像のお勉強になってしまいそうでしたので、ここら辺で自重致します。
まとめと致しましては、GH5では合成系の現場や細部にこだわった編集・グレーディング。
そしてワンランク上の画質を求めるそう、そこのあなた!
…買いですよ。
※分かりにくくラーメンに例えて説明したので、分かりやすく図をお借りして説明致します。